路面の凍結を解消する融雪剤は、雪国で生活する人にとってなくてはならない存在です。
しかし、車の金属パーツに腐食を生じたり、サビの進行を早めてしまうことでも知られます。この影響は金属だけでなく、屋外に敷設されるケーブルにも関わることが分かっています。
普段の生活ではあまり意識しませんが、屋外には思いの外、電源や通信用の配線が見られます。融雪剤の影響は、表面的には劣化を少し促進するだけですが、毛細管現象で内部の導体を腐食させるケースもあるので要注意です。ケーブルの場合だと、被覆の表面にある傷や穴から成分が内部に浸透を行い、目に見えない部分で腐食が起こったりサビの発生に繋がります。生活の中では、定期的に水で融雪剤を洗い流したり、ケーブルに付着しないように管理することが求められます。カバーがつけられていたり、壁面に固定されている部分は比較的安心ですが、路面に近い高さにあるものは注意した方が良いです。
ケーブルは、損傷を受けても直ぐに分かるとは限らず、時間を掛けてゆっくりと問題を表面かすることがあります。融雪剤の影響も同様で、被覆に厚みのある太いタイプでは特に、問題が表に現れるまでに時間が掛かります。リスクや問題の発生を気にせずに生活を行いたい場合は、屋外対応の耐久性の高い製品を選択するのが合理的です。設計段階で影響を最小限に抑える工夫がされていますから、敷設したままでも影響を受けにくく、長期的に安定した性能を発揮することに期待できます。